水がめ座すごろくの開発日誌

ゲーム製作のメモやその他あれこれ

「猿かに将棋」 その3 【完結編】

 

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【お願い:お食事中の方は読まないで!】

初期配置図は以下のようになる。

 

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何と!

「猿が柿を、蟹玉に投げつけている」

の図である。

 

見えにくいという人のために、重要な部分をアップでご覧いただこう。

 

 

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しかも当然のことながら、先手が猿なので、初手でいきなり蟹玉は奪われてしまうのである。

何を?

もちろん、命を奪われてしまい、同時に駒を奪われるのである(うまい!)。

 

そうなると当然ながら同歩、同猿飛でいきなり臼将への臼手がかかってしまう。

まさに敵も猿もの、引っかくものである。

プロレスでいうなら、開始早々、ゴングが鳴り止まない状態でのドロップキックである。

この辺りまで必然手の連続なので、初期配置~初手~5手くらいまでは決まったコースを辿るであろう。

これは「猿かに将棋」の定石手順であり、作法でもあるから、説明書にも書いてあげたいところだ。

 

さらに、取られた駒の再利用はノーマルな将棋と同様に可である。

ということは、どの駒が初期配置の時点で味方だったか、後々まではっきりと駒自体に刻印されているので、初心者レベルでも、

「あっ、この垂れ蟹歩は、裏切り者だ!」

と、すぐわかる。

「許さん!!」

「叩ッ斬る!!」

と、誰でもエキサイトして、熱戦が繰り広げられるのだ。

 

勿論、糞桂が猿軍に奪われて、こちらに襲い掛かるケースもある。

 

中でも特に、

 

裏切った「糞桂(ふんけい)」が目の前に跳ね出てきた時の恐怖!

 

裏切った「糞桂(ふんけい)」に両取りをかけられた時の屈辱!

 

これはもう、正気ではいられないほどの腹立たしさになることが予想される。

 

ちなみに後手は端の蟹歩をそろそろと伸ばしていけば、ほぼ猿軍の防衛ラインの突破が約束されている。

しかし、油断をすると猿軍団に柿を投げつけられて、あっという間に投了となるかもしれない。

 

なぜかというと、「猿かに将棋」の場合、戦力差がやや大きいので「トライルール」を推奨しているからである。

 

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「トライルール」というのは(通常ルールのいわゆる「王を詰ます」ことができず)泥仕合を避けるための変則的な勝ち条件のことで、ウィキペディアに書いてある定義はこのようなもの。

 

トライルールとは、初期配置の相手玉の位置(先手なら5一、後手なら5九)に相手の駒が利いていないとき、その位置に自分の玉を進めるとトライとなり、その場で勝ちとなるルールである。

 

つまり、猿飛が敵陣内の5一(黄緑のマス)、あるいは臼将が同様に5九(青のマス)に行って、その駒が相手に取られないようであれば勝ちになる。

 

蟹側はじわじわと慎重に、蟹歩の横ラインを上げていけば攻め潰せそうだが、上げすぎると黄緑のマスがお留守になってしまうというジレンマを抱えているのである。

 

これは今のところ欠点が見つからない、愉快なゲームなので、

「紙を切り抜いて、自宅の駒にセロテープで貼ればできあがり!」

という工作キット風のコピーで煽り立てて、ゲームマーケットで売ってみたい(予価:100円)。