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水がめ座すごろくの開発日誌

ゲーム製作のメモやその他あれこれ

遊んだゲームの記録:「ベガス」

遊んだゲームの記録

 

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「ベガス」というゲームは、おそらく説明を読むよりも実際にやってみた方がずっと早く理解できて、しかもあっさり短時間で楽しめる、という良作である。

 

ベガス日本語箱(Las Vegas)/alea・メビウスゲームズ/Ruediger Dorn

ベガス日本語箱(Las Vegas)/alea・メビウスゲームズ/Ruediger Dorn

 

 

手順に関しては、こちらのレビューに順を追って細かく書いてあるので、興味のある方はどうぞ。

 

www.tk-game-diary.net

 

個人的には「ルールや手順がわかりやすい」「終わりがはっきりしている」「プレイ中の判断がしやすい」といった条件をこれほど軽々とクリアしているゲームは珍しい、と思うほどの良い印象を受けた。だから自分も含めて初心者には向いていると思う。

しかし上記のレビューにもあるように、ハードな、あるいは重量級のゲームを好む人からの評判はいま一つっぽい。

 

私は「数字がバッティングすると無効になる」というシステムの面白さを「放課後さいころ倶楽部」の「ハゲタカのえじき」の回で学んだのだが、このゲームにもちょうどそれと似たルールがある。

たとえば「1」の賭け場に私がサイコロの「1」を置くとする。序盤で4個も出るのは難しいが、とりあえず出たと仮定して4個置いておくとしよう。こうなると占領したような状態となって、後からそこに乗っかってきて競合する人は少なくなるのだ。

そういう読みもあって置いておくのだが、意外と終盤になる頃には、4個の人が1人、3個の人が1人、1個の人が1人、といった状況になっていたりもするのである。

最後の最後で3個の人がもう1つ置いてしまうと、一位の筈だった私(4個)と3個+1個で4個になった人の分はバッティングで共に無効となる。そうすると1個に過ぎなかった人が繰り上げ当選的に漁夫の利を得ることになるので、そこが面白い逆転要素になっている。

 

誰かはこのゲームを評して「陣取りゲーム」と言っていたが、私は出た目をいかに配分するべきか、状況を読む力が試されるゲームだと見ている。

手持ちの有限の資源(サイコロの数と目)と変動する状況(他のプレイヤーの賭け方)を見て、軌道修正をして、その軌道修正の選択範囲が徐々に狭くなって最後は無になる。

資源配分のセンスが問われるという意味では、ベガスでの賭け事というよりは経営者の舵取りである。大企業でも小さなお店でも何でもいいのだが、とにかく現実の経営判断を簡略化したような面のあるゲームなので、経営判断の練習や学習に好適のゲームだと感じた。まあ、「時間と資源と選択肢が次第に減ってゆく」という意味では大抵のゲームは人生に似ている。似すぎてウンザリするほどよく似ている。