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水がめ座すごろくの開発日誌

ゲーム製作のメモやその他あれこれ

ルターと覆面の騎士

宗教改革

 

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ルターという人は「ゲームを製作しよう」という気を削ぐような顔だ、と先日は冒涜的なことを書いてしまったが、調べてみるとそうでもない。

というのは、予備校か高校か、とにかく世界史の先生が書いたという分かりやすい講義の記録があった(書籍にもなっている)ので、それを読んでみたのであった。

  1521年、カール5世は国会を開いてルターを召喚した。証人喚問みたいなものです。この国会を「ウォルムスの帝国議会」といいます。ウォルムスは議会が開かれた町の名前。
 ここに呼び出されたルターは皇帝から自説の撤回を迫られる。ルターも緊張する。「95カ条の論題」を出したときはこんなことになるとは夢にも思わなかったに違いない。ローマ教会から破門され、今度は皇帝から圧力をかけられる。ビビッたに違いない。しかし、自分が到達した信仰上の立場を捨てることもできない。追いつめられたルターの心情です。 

「私はここに立つ。これ以外にどうすることもできない。神よ救いたまえ、アーメン」

 

ルターはかなり分が悪いようで、この先↓はもっとピンチになってくる。

 

 結局ルターは説を曲げなかったので、皇帝はかれを法の保護の外に置くことにした。「いっさいの権利を奪われる刑」です。これは誰かがルターの肉体を傷つけたり殺したりしても罪に問われないということです。ローマ教会を敵にまわしたルターに恨みを持っている者は必ずいるからね。かなり危険な状態です。

ルターには学生たちがボディガードとしてついているのですが、帝国議会が終わってヴィッテンベルグに帰る途中、ルターはさっそく襲われた。森の中で覆面をつけた騎士が数騎ルター一行を襲って、ルターはかれらにさらわれてしまったのです。

 

↑この辺りの状況は非常に面白い。

何しろ「いっさいの権利を奪われる」である。

 

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まったく法の外に置かれてしまったルターは、敵から命を狙われたり、たとえば公共の場で殺されても相手は無罪になるらしい。ルターはただ一人だけ、文字通りの無法地帯にいる。それを護衛するのが学生というのも頼りない。

 

ルターをさらったのはザクセン侯フリードリヒという諸侯でした。実はかれはルターを支持しているのです。そこでルターを守りたいと思ったのですが法の保護の外にあると皇帝に宣告されたルターを堂々と守ることもできないので、誘拐という手段をとったのでした。このあとのルターはザクセン侯の城にかくまわれて、世間から姿を隠して聖書のドイツ語訳をする。

 

偽装誘拐をしてまでルターを守ってくれる庇護者がいてくれたとは、実にドラマチックな場面である。

この一連の流れの途中くらいなら、すぐにでもゲームに出来そうな気がしてきた。

保険の双六、サッカーのゲーム、サンタのレース、といった過去に考えたものを組み合わせて、ついでに構想中のゲームの要素も加えて、ルソーの命をつけ狙う暗殺集団(その正体はローマ教会の回し者)と、それを守る学生たちの対決を描くのである。

しかし、詳しいルールは書けないので、落選または入選する日までは抽象的にしかご紹介できない。

 

ところで、ルターについて調べていたら、ちょっと面白いものを見つけてしまった。

 

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togetter.com

 

コクヨの領収証にそっくりである。こういう面白いグッズをおまけに付けて、このゲームを売ってみたい。