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水がめ座すごろくの開発日誌

ゲーム製作のメモやその他あれこれ

一日の流れ

 

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忘れないうちに、ゲームマーケットに出展した一日の流れを振り返っておきたい。

前日:

前日の夜になってもまだ印刷したカードの四隅を「かどまるPro」でパチパチとカットしていた。

こうした単純作業は頭を使わないので疲れない、と言いたいところだが逆で、どういう訳か肉体よりも精神的にきつい。

音楽を聴きながら作業するというのにも限界があって、とにかく音楽に飽きる。同じようなジャンルが重ならないようにロック→ポップス→クラシック→ジャズ、のようにローテーションを組んでみたりしたが難しい。

今回、勲章を授けたいほど良かったBGMおよびBGVは次の3点。

 

落語名人会(19)

落語名人会(19)

 

 

志ん朝の落語のCD!

 

ティー・フォー・スリー

ティー・フォー・スリー

 

 

Negicco!!

 

 

すべらない話!

 

 

当日:

朝7時20分発の電車に乗って、大宮駅から手伝ってくれる友人と合流するのが8時、新橋を経て会場に着いたのが9時15分頃である。

おつり用の小銭は用意したのだが、千円札が少ないので駅でスイカのチャージをして少し崩した。

 

会場に到着:

到着してみると左のサークルは静かそうだし、右隣のサークルは来ていなかった。

前回はお隣がややうるさかったのでひと安心といったところで、準備をしているうちにボードゲームギークの人に挨拶された。

 

BoardGameGeek | Gaming Unplugged Since 2000

 

言語依存性が低いゲームなら、ルールを英訳すれば売れるかどうか判断の上、買い取って売ってくれるという。基本的にルール以外のやりとりも全部が英語のようで、メールを送って問い合わせるのも面倒そうである。

 

来場開始:

そのうち10時になって、洪水のように人がドーッと流れるように入ってくる。

自分のブースの斜め後ろが、前回の新作評価アンケートで第一位に輝いた、あの、

「TOKYO HIGHWAY」

「ITTEN」様

なのであった。新作「ハツデン」の前があっという間に長蛇の列になって、それが途切れない。

 

ハツデン(HATSUDEN)/New Games Order・itten/Naotaka Shimamoto

ハツデン(HATSUDEN)/New Games Order・itten/Naotaka Shimamoto

 

 

製作とは無関係のスタッフまで、後光がさしているようにしか見えなかった。これが「きらきら感」というやつだろうか。

とりあえず朝一番に猛ダッシュでうちのブースに来る人はいないだろうと考えられるので、あまり緊張もせずに待っていると、割と早めに「アルファベッツ」が売れてくれた。

「予約された方ですか?」

と訊くとそうではないという。いきなり万札を出されて少々あせったが、何とか9千円のおつりが出せてよかった(危ないところだった)。

アルファベッツ」は「言葉あそび的なゲームが好きだから」という購入理由が多かった。

その後は「ハイジャック」がポンポンと好調に売れてくれて、11時半頃にはもう取り置き予約分以外はなくなった。

これは「ワンコインの新作たち」という紹介記事に入れてもらった効果が大きいと思われる。

 

fu-ka.livedoor.biz

 

ふうか様!!有難うございます!

 

昼ごろ:

昼ごろになって「アルファベッツ」もあと少々、という段階になっても予約取り置き分を取りに来る人がなかなか現れなくてドキドキした。

もしかすると、

「何でもいいから予約しておいて、当日の気分で買ったり買わなかったりする」

という層がある程度いるのでは、と考えたりもした。高級レストランで仮の予約を複数しておく人がいるという話も聞いたことがある。

しかしそれは杞憂で、一人また一人、と取りに来てくれて一時半くらいまでにほぼ無くなった。

予約をする人というのは「午前十時の開始と同時に入場!」というタイプではなくて、むしろ「最初の混雑は避けたい」「混雑がなくなる昼過ぎから行く」と考えているクレバーな人のようであった。つまり段取りが良いのである。

泉昌之先生に「ダンドリ君」のゲームマーケット編を描いてもらうとしたら、

「事前にカタログを熟読して、ふせんを付けよう」

「予約できるものは予約しておこう。キャンセルしてもOK」

「事前に新作プレイ会に行って、人気作品をチェックしよう」

くらいのことは、絶対に押さえるべきポイントとして挙げるに違いない。

とにかく「予約」はできる時にしておかないとダメである。当日、なんとなくブラブラしながら良いゲームを探そうかな~というのはほぼ不可能になりつつある。

 

ダンドリくん (上) (ちくま文庫)

ダンドリくん (上) (ちくま文庫)

 

 

普通はどこのサークルも予約の受付時に、

「午後二時(か、せいぜい三時)までに取りに来なければ、キャンセルと見なします」

といった注意書きを明記するものだが、私は自信がなかったので書けなかった。よって、予約分が一組でも残れば、じっと待つしかないのである。

この辺りが売る側としてはやや間延びする時間帯で、何となく通り過ぎる人々も「買うものは買ったし、やれやれ」といった雰囲気になる。そしてどういう訳か人の流れは全て自分のところだけ避けているようにすら見えてくる。

とは言うものの、自分もちょいちょいチラシ置き場を見に行ったり、予約した商品を取りに行ったりしてはいた。

 

二時~三時:

予約取り置き分の最後の二組も来てくれて、いよいよ残りが「アルファベッツ」2個だけになった。

この段階になってもまだチラチラと、

 

「ハイジャック」を下さい  \ (^o^) /  

 

という人が現れてくれたので謝ったり、「2,3日したらネットで販売します」と約束したり、それなりに人の流れはあった。

 

意外なことに男女比は「男6:女4」くらいで、男性が来た場合でも「妻に頼まれて」という理由で「ハイジャック」を購入されるケースがあったし、女の子一人でサッと現れてサッと「ハイジャック」を買って去る、というケースもあった。

 

アルファベッツ」の方はルールを聞いてくれた上での購入が多かった。

 

・子供も含めて3~5人でやっても面白いですし、大人2人で真剣にやっても面白いですよ。

・英語の語彙力がうんと高い人同士でやったら、きっとすごいことになりますよ。

・考え方の癖がそれぞれあるので、一回やった後で、また次の機会にやるともっと楽しめると思いますよ。

・何が最適の戦略なのか、どういう単語を作ると最善か、まだよくわかっていません。

・おそらくこのゲームは古くならないと思うので、末永く売りたいです。

 

何度も話しているうちに、上記のようなセールスポイントに絞られてきた。

概ね「これはどういうゲームですか?」と訊いてくれる人は説明すると買ってくれたので、がっかりするような反応はなかった。

 

特に最後の一個になって来てくれた方が大当たりのお客様で、

「残り一個です!」

というメモ書きに反応してくれた。

「これを見ると気になりますね」と言ってくれて、説明を聞くなり「それは面白そう」「いいゲームですね」「やってみたい」という理想的な、好意的な反応ばかりだった。

しかも、

「役ができた時に、両端のカードが手札に戻る」

という点まで褒めていただいた。

実はその点だけは自分でもよいルールだと思っていたので、最後の最後でそこを指摘されたのは本当に嬉しかった。

この方はトランプで似た感じのゲームを考えていたということで、そういう面でも波長が合ったのかも知れない。結局、この方が買ってくれたのが最後の一個で、めでたく完売となった。

 

三時過ぎ:

売るものがないとなれば、

「残りの二時間を試遊のみで潰す」

という選択肢もなくはなかったのだが、朝も早かったし疲れたし、会場で購入した本は読んじゃったしで、早々に切り上げることにした。

 

やや心残りだったのは「チェイス」について質問されたことで、あれを完成させるには何かあと2つか3つくらいのアイディアが必要ではないかと思う。

とりあえず「ハイジャック」と「アルファベッツ」のカードを使った別のゲームの案をポンポン作ったり削ったり、遊び半分のような調子でまた考えてみたい。

今回、ご購入された方用に次回は「追加ルール」だけのカードを作るなどしても良いと思う。